自分が地域情報化に関心を持った理由

地域情報化を進める上で、まず考えなければいけないのは「地域」という枠の設定だろう。県レベル、市町村レベル、集落レベルと枠の設定によってテーマが変わってくる。

都市部と地方でも変わって来るし、地方でも主要部とその他では大きく違ってくる。

 

僕の関心事は、地方の小さな自治体の地域情報化にある。

元々僕が生まれ育ったのは青森県青森市の小さな商店街であり、実家は父の代から始まった洋服店だったので、地方で商売をして生き続けていくことが如何に大変かを目の当たりにして見て来た。

18歳で就職で当時の電電公社に入社して東京に出てからはや30年以上の時を経た。NTTPCコミュニケーションズという会社でISPの商品主管から新規サービスの開発担当と自分の経験を積んできた中で、マーケットだけを考えたら圧倒的に都市部にあるのでそこを意識したことを続けて来た。そんな時バングラディッシュのグラミン氏がノーベル平和賞を受賞してグラミン銀行マイクロファイナンスについての本を読んだ時とても感動をした。

「知恵」を使えば小さな商売でも数を集めて成立させられる。経済的に弱い人たちを救済できることに驚いた。

自分もICTを使ってそんな事を実現したいと思うようになった。

自分の意識の根底に「地方を元気にする方法」を見つけられたら実家の家族達の役に立てるかもしれないという思いも根強くあった。

そこからご縁をいただいて長野県須坂市にある須高ケーブルテレビの丸山社長や山岸課長に色々教えてもらいながら地域情報化に取り組むようになっていった。