長野県の小布施町で行った「広域ホットエリア実証実験」

長野県の小布施町で行った「広域ホットエリア実証実験」は、街の中に複数個所の無線アクセスポイントを設置して、そのアクセスポイント間も無線で中継するというものだった。全て無線機器だけで実現するので有線回線にバックアップになったりするし、各拠点ごとの有線回線のランニングコストを必要としない。屋外に設置した無線アクセスポイントは半径50m~100m位のエリアを構成し、これを複数設けることで広域の無線エリアを作るということをやった時どんな感じになるのかという実験だった。

1個のアクセスポイントに複数世帯が接続することで「廉価なネットワーク」は作れるか?

小布施町役場の屋上と葛飾北斎の作品が展示されている北斎館の前の火の見櫓にWifiアクセスポイントを設置して、その間をIEEE802.11jで中継してみた。

果たしてどれ位の世帯をカバー出来るか?中継はどれ位まで可能なのかを検証。

結果については共同実験なのでここでは言えないが、色々考えなければいけない課題はあった。

そんな風に長野で試行錯誤している時に3.11を迎えた。